C言語オブジェクトファイルの中身
C言語のオブジェクトファイルは、コンパイルされたソースコードを格納するバイナリファイルです。オブジェクトファイルには、実行可能ファイルを作成するためにリンクされる関数やデータなどの情報が含まれています。
オブジェクトファイルの構造
オブジェクトファイルは、以下のようなセクションから構成されています。
- ヘッダーセクション:ファイル形式、オブジェクトファイルの種別、セクション数などの情報を含む。
- テキストセクション:関数コードを含む。
- データセクション:初期化されたグローバル変数やデータを含む。
- BSSセクション(ブロックスタートされたシンボルセクション):初期化されていないグローバル変数やデータを格納するための未初期化領域。
シンボルテーブル
オブジェクトファイルには、シンボルテーブルも含まれています。シンボルテーブルには、関数や変数の名前と、それらのアドレスなどの情報が格納されています。リンカはこのシンボルテーブルを使用して、複数のオブジェクトファイルを結合することができます。
リロケータブルオブジェクトファイル
C言語では、リロケータブルオブジェクトファイルを使用できます。リロケータブルオブジェクトファイルは、実行可能ファイルにリンクされる前に、アドレスが修正されるように設計されています。これにより、同じソースコードから異なるアドレス空間を持つ複数の実行可能ファイルを作成できます。
静的オブジェクトファイル
また、C言語では静的オブジェクトファイルも使用できます。静的オブジェクトファイルは、リンク時にアドレスが修正されません。これにより、実行可能ファイルのサイズを小さくすることができます。
オブジェクトファイルの用途
オブジェクトファイルは、主に以下の用途に使用されます。
- リンク:複数のオブジェクトファイルとライブラリを結合して実行可能ファイルを作成する。
- デバッグ:デバッガを使用してオブジェクトファイルを検査し、コードの問題を特定する。
- プロファイリング:プロファイラを使用してオブジェクトファイルを実行し、コードのパフォーマンスを分析する。
まとめ
オブジェクトファイルは、コンパイルされたC言語ソースコードを格納するバイナリファイルです。オブジェクトファイルには、実行可能ファイルの作成に必要な情報が含まれています。リロケータブルオブジェクトファイルと静的オブジェクトファイルの2種類があり、それぞれに異なる用途があります。
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この記事を書いた人
pekemalu
I love codes. I also love prompts (spells). But I get a lot of complaints (errors). I want to be loved by both of you as soon as possible.
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